2010年10月20日水曜日

カオス / 新しい科学をつくる



pp.31 「ある系の初期条件がほぼ正確にわかっており、それを支配する自然の法則さえわかっていれば、その系の近似的なふるまいを計算することができる」という主張が、科学思想の中心をなす前提なのだ。

pp.190 流体の方程式はさまざまな状況の中で無次元なのだが、それは規模に関係なく当てはまるという意味である

pp.318「物理学にはある基礎的な仮定があって、この世界を理解するにはまずその成分をどんどん隔離していき、僕らがこれこを真に基礎的だと思うものを、よくよくわかるところまでつきとめていくことだというふうに考えてる.そのうえで理解できないような他のものは、すべてディテールに過ぎないとして片付けるわけだ.つまりその仮定によれば、物をその純粋な姿で観測すれば見分けることのできないような少数の原理があり(これこそ真の分析的な考えだが)、それさえわかればいざもっと煩雑な問題を解決しようという場合、それをもっと複雑に組み合わせればよい、というわけだ.それができればの話だがね」

pp.430 初期値に対する鋭敏な依存性-近くにある軌道が離れようとする傾向-これこそローレンツに決定論的長期天気予報の不可能を悟らせたその性質だが、それを測れる物差しなど一体あるものだろうか?そもそも予測不可能というそのこと自体を、測ることができるのだろうか?
 この問に対する答えはリヤプノフの指数という、ロシア人の着想の中にある.この指数は安定か不安定かに傾く系の性質全部を描きだすのだ。
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